5 貫材
4 柾材
3 内法材
2 カウンター材
1 梁 
胴差・大梁・小屋梁
2階梁や小屋梁はスギを使います。2階の胴差や大梁は120mm×240mmを使います。小屋梁は120mm×180mmを使います。強度が重要で主要な仕口や継手は「鬼に金棒」で補強します。

差し鴨居・窓台
差し鴨居と窓台はアルミサッシの窓や室内の引戸などの建具の上と下に付く水平部材です。それは120mm角のスギを使います。これは地震に対して有効な耐震部材になります。
山の木を考えた構造部品。  
特別の事情がない限り工房の真壁の家の骨組みはこの標準部品で造ります。
土台・大引
柱や壁、大引を受ける土台は120mm角の水や蟻に強いヒノキを使います。防虫剤や防腐剤は塗りません。基礎にアンカーボルトで止めます。床板を支える大引は120mm角のスギを使います。3尺(909mm)間隔に配置されます。ピアノや薪ストーブ程度の重量には十分な強度がありますので特別な補強はしないで済みます。
基礎
工事前に地盤調査を行います。軟弱地盤のときは杭や耐圧スラブなどで施工します。一般的な地盤では布基礎にして、床下にコンクリートは打ちません。それは縁の下の土の呼吸を止めないためです。そのために床下に炭を敷き土台の下端に隙間を設けて床下の換気を図ります。
大引は少し大きなコンクリート製品の束石で直接受けます。これはシロアリ対策です。劣化の早いプラスチックなどの受金物は用いません。
管柱・通柱
柱はその階だけの管柱と1,2階を一本で通す通柱があります。管柱は120mm角のスギを使い、通柱は120角のヒノキを使います。地震のことを考えて1階の4隅の柱には「鬼に金棒ホールダウン」で基礎に止めておきます。
外壁・間仕切り壁
壁は外壁と室内の間仕切り壁があります。それらは工場で製作したパネルとして現場に搬入されます。
外壁パネルには断熱材が入っています。外面は針葉樹合板かスギ板を張り、内面は石膏ボードにします。これは法的な防火や耐震基準を満たします。
真壁による部品化。

設計と施工の一貫体制で工期の短縮を考えています。
手を抜いた粗悪品をつくるためではありません。
工期短縮により工房の間接経費を減らし、これを建て主に還元します。
それは住宅を構成する部材の部品化を図ることで可能です。
部品化は家を構成する梁や柱の構造部材や鴨居や敷居などの造作部材を工場で精度良くつくり、それを現場で組立てるだけにする方法です。

この部品化は真壁により可能になります。

その真壁の大きなメリットは次の3つがあります
@間取りは柱の配置で決められ、素人でも設計が簡単にできます。
A柱と梁により部材が分割しているので現場の作業が明快になります。
B木による柱と梁の粘りを生かした構造で耐震化が図れます。

これらから真壁の部品はあらかじめ工場でつくることができます。
そのために労力の効率化が図られ、精度がよいものができあがります。それは住まいの質が高まることになります。また現場では特別な手作業をしないで簡単に組み立てられます。それは現場へ行く回数は減り通勤費と自動車の燃費も節減できます。

これは製造エネルギーと排出ガスを抑えることにもなります。

日本の家は本来この造り方を持っていました。それは伊勢神宮の式年遷宮が示しているようです。

小屋組
寄棟や入母屋の屋根もできますが、小屋裏を積極的に利用し、通風と日照のために5寸勾配の切妻屋根をつくります。小屋組の母屋は6尺(1818mm)間隔にスギの120mm×180mmを使います。垂木はスギの120mm×120mmを3尺(909mm)間隔に架け渡します。野地板は剛性と断熱を高めるために床板と同じ厚さ30mmのスギの本実板を使います。これは小屋裏や2階の天井を兼用します。
1 梁 
2 カウンター材
3 内法材
4 柾材
5 貫材
床板
1階の床板はスギかサワラを使います。厚さは30mmの本実加工品です。床板は土台や梁の上に直に張って床剛性(床の固さ)を高め地震に強くします。
1階の床板の下には必ず断熱材を設けます。
2階の床板は厚さ30mmのスギの本実加工品を使いますが、この床板は1階の天井を兼ねています。そのために2階の音が聞こえることもあります。気になさる方は予算に応じて遮音対策を致します。
部品としての葉枯らし材。

工房では栃木県黒羽町の森林組合から毎年まとまった量の原木を買い、伐採から造材、搬出、運搬、製材までを行ってもらっています。工房は5種類の製材寸法を決め、柾材は主に建具に使用するなど、魚のアンコウを料理するように無駄なく使いきっています。
葉枯らし材
木は未乾燥のままで加工すると重くて加工が困難です。また仕上がりが悪く乾燥後は大きく収縮していろいろな不都合が生じます。そのため木はある程度乾燥させてから使用します。その乾燥方法で葉枯らしというやり方があります。昔は人馬で運搬するのでこの乾燥方法で軽くしてから運び出しました。
しかし、今はワイヤーを張って伐採したらすぐに山から下ろしてしまいます。それはずぶ生という材木が流通することになりますが、現在ではその弊害をなくすために100℃を超える高温蒸気で人工乾燥させる方法があります。
それに対して葉枯らしは木を倒して葉をつけたまま2,3か月ほど林内に寝かせておきます。この葉からの蒸散作用により水分を抜きます。葉枯らしは化石燃料を使わない乾燥方法です。
工房の真壁の家は木肌が美しい天然乾燥の葉枯らし材を使います。
 こう造っています。