□ 室内化学物質濃度測定  2005.6
研究
□ 真壁用壁パネルの性能実験
□ 差し鴨居・窓台の性能実験
□ 在来工法住宅の実大実験
□ スギ本実厚板の床板と野地板
  の耐力実験
□ 各種ほぞ耐力実験
□ スギ板と石膏ボードによる壁
  の水平加力実験
 
□ 室内化学物質濃度測定
□ 気密性能測定
 
開発
□ 鬼に金棒
□ サークルキット

室内空気質濃度の比較 佐野の家 岩舟の家
[μg/㎥] 入居日
(竣工日)
(2007.6.11) 2007.2.1
測定日 2007.6.11 2007.6.11
入居日数 無し 約130日
測定気温 26℃ 26℃ 25℃ 27℃
測定湿度 71% 64% 69% 70%
測定部屋 1階広間 2階寝室 1階寝室 2階広間
物質名 厚生労働省の指針値
1 ヘキサン ND 24.8 ND ND
2 2.4ジクロメチルペンタン ND ND ND ND
3 イソオクタン 1 1.3 ND ND
4 ヘプタン 7.9 0.9 4.5 4.3
5 オクタン 33.3 37.1 9.1 12.1
6 ノナン 46.3 59.5 4.9 5.9
7 デカン 167.5 211.3 18.9 21.9
8 ウンデカン 119.3 142.2 12.4 13.7
9 ドデカン 25.1 35.1 3 2
10 トリデカン 4.4 7.9 1.3 1.4
11 テトラデカン 330 1.7 5.7 0.2 0.7
12 ペンタデカン - - - -
13 ヘキサデカン - - - -
14 ベンゼン 1.4 1.5 1.2 1.1
15 トルエン 27.6 24.1 26.1 20.2
16 エチルベンゼン 3800 4.6 4.3 3.1 3.6
17 キシレン 870 7.7 8.2 4.4 5.9
18 スチレン 220 17.6 11.5 4.3 3.2
19 m-エチルトルエン 20 17.6 3.5 4.6
20 p-エチルトルエン 8.4 7.1 1.6 2.2
21 1,3,5-トリメチルベンゼン 11.7 11.9 1.6 2.3
22 o-エチルトルエン 20 17.6 0.4 3.5
23 1,2,4-トリメチルベンゼン 43.7 39.5 6.6 8.9
24 1,2,3-トリメチルベンゼン 20.6 17.6 4.2 ND
25 1,2,4,5-テトラメチルベンゼン 21.7 9.9 0.6 0.7
26 α‐ピネン 253.5 235 230.5 240.5
27 β‐ピネン 8.7 5.5 6.7 8.6
28 D-リモネン 99.3 90.7 78 83.2
29 ジクロロメタン 0.2 0.2 ND 0.2
30 クロロホルム 5.9 6.6 0.3 0.5
31 1,1,1-トリクロロエタン ND ND ND ND
32 1,2-ジクロロエタン 0.2 0.2 ND 0.2
33 四塩化炭素 0.4 0.4 0.4 0.4
34 トリクロロエチレン 2.4 3 1.4 1.3
35 1,2-ジクロロプロパン ND ND ND ND
36 ブロモジクロロメタン ND ND ND ND
37 ジブロモクロロメタン 0.2 0.2 0.2 ND
38 テトラクロロエチレン 240 0.6 0.7 1.2 0.6
39 p-ジクロロベンゼン 260 4.1 1.8 3.9 4.1
40 酢酸エチル 8.1 5.7 2.7 5.1
41 酢酸ブチル 38.6 17.3 1.3 3
42 アセトン 143 149 93 116
43 メチルエチルケトン ND ND 29.7 23.8
44 メチルイソブチルケトン 19 10.3 3.5 2.1
45 ノナナール 41 ND ND 24.7 35.5
46 デカナール ND ND ND ND
47 エタノール ND ND ND ND
48 イソプロピルアルコール ND ND ND ND
49 1-プロパノール ND ND ND ND
50 1-ブタノール 6.5 13.5 11.8 11.7
TVOC 400 1040 1078 513 542
51 ホルムアルデヒド 100 32 30 42 39
52 アセトアルデヒド 48 126 133 62 39

2005年6月に工房が造る標準仕様の真壁の家を入居前の佐野の家と家具等の設置がある入居後の岩船の家において、新潟BL研究会の名誉顧問でもある新潟大学の赤林伸一教授により厚生労働省シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会で示された採取方法および測定方法に準じ、室内化学物質濃度測定を行いました。
カルボニル類の測定結果については、「カルボニル類のアセトアルデヒドの値が厚生労働省の指針値よりも高い結果が得られている。なお、アセトアルデヒドの指針値については、WHOとの整合性の観点から指針値の見直しが行われている最中である。」とのことで、総揮発性有機化合物量の結果については「いずれの住宅も厚生省のトータルVOC暫定値を超えた値となっている。木造住宅で無垢材を使用している住宅では、無垢材由来のαピネン濃度が高くなる傾向があり、双方の住宅ともαピネンが最も高い濃度を示す物質であった。」とのことでした。

純然無垢の木の家はアセトアルデヒドとTVOC(総揮発性有機化合物量)が高い数値を示すということです。特にTVOC(総揮発性有機化合物量)は高く出ます。これは測定できる不特定なVOCを示す総量になるので誤解を招きやすいようです。現在はVOCを特定して何々のVOCの総量と示します。TVOCが高い濃度だから悪いと言うことでなく、正直、それだけでは分からないと言うことでしょうか。シックハウス・アレルギーの専門医でもこれを理解していない方がいるようです。その説明で擬似患者はさらに混迷してしまいます。
それでは自然の土や草などが良いということでしょうか。あるいは家が建つ土地はどうでしょう。化学肥料、除草剤の残留汚染も考えられます。こうなるとますます世の中は混乱します。建築士も含め、特に医療の専門家は発言に注意したいものです。


建てた家がどの程度の性能を有するのかをチェックしたり、構造金物や間伐材利用促進の方法を考えたりしています。