各種ほぞ耐力実験(図1)
□ 各種ほぞ耐力実験  2007.8
研究
□ 真壁用壁パネルの性能実験
□ 差し鴨居・窓台の性能実験
□ 在来工法住宅の実大実験
□ スギ本実厚板の床板と野地板
  の耐力実験
□ 各種ほぞ耐力実験
□ スギ板と石膏ボードによる壁
  の水平加力実験
 
□ 室内化学物質濃度測定
□ 気密性能測定
 
開発
□ 鬼に金棒
□ サークルキット
栃木県林業センター栃木県産スギの引張性能試験結果(表1)
工房が試験体をつくり栃木県林業センターで、長ほぞ及び短ほぞに込栓をはじめ各種補助金物による引張耐力実験を行いました。当然ですが[鬼に金棒・棒ナットNB12]が最大耐力を示しました。なお、長ほぞ込栓打ちと短ほぞ込栓打ちの強度比較をすると一般に言われているほど顕著な差は見られませんでした。(図1)のグラフから分かるようにその差は1割程度でした。
この少ない試験体から結論づけるのは拙速かも知れませんが、スギの引張り強度のばらつき(表1)と長ほぞ込栓打ちと短ほぞ込栓打ちの強度の差(図1)はスギの引張強度のばらつきの差と違いはなく、むしろスギが持つ引張強度のばらつきの方が大きいくらいになります。現場ではほぞと杉が持つ引張強度の組み合わせになり、必ず長ほぞが有利になるとは限らないでしょう。長ほぞでも低い強度のスギに当たればそのほぞの強度も低くなり、短ほぞでも高い強度のスギと組み合えば強いほぞになります。また、この性状は込栓によっても違ってきます。現場では樫らしい中国産の固くてもろい木を使う傾向ですが、これも考えなくてはならない問題です。ただ単に長ほぞだけが良いとする過信は危険かもしれません。
むしろ、この長ほぞと組み合わさる材は短ほぞよりも大きく欠き取ることになるので留意したいところです。これは人為的にコントロールできることです。


建てた家がどの程度の性能を有するのかをチェックしたり、構造金物や間伐材利用促進の方法を考えたりしています。