ここ、朝顔が咲く家は北関東にあるが、この地は冬の日照時間が長いことで知られている。この家はその微気候を積極的に生かそうとしたパッシブ的な家である。
 延床面積・38坪
 1階・21坪
 2階・17坪
夏の太陽熱はガラス屋根の遮熱戸と縁側のサッシのカーテンで遮り、そのサッシと北側の階段の掃き出しサッシを開けて南北に通風をする。これはこの地方の民家の夏対策の常套手段である。
さらにその涼しさを増すめに南のサッシ前にステンレスのワイヤーを斜めに張り、お子さんが学校の教材で使う朝顔のタネを蒔いた鉢を置いてそのワイヤーに絡まるようにした。朝顔の葉が茂り太陽光を遮り、緑のカーテンによる視覚効果も加わり、涼しさを感じるようにした。これは家族総出で行った。一歩先を行く実践的エコ生活である。
設計者の一人よがりではなく、このようなことを理解して家族で楽しんだことが有意義であった。
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縁側は素焼きのタイルを張って、その下のコンクリートに蓄熱させて昼と夜の温度差の平均化を図ろうとした。そのために屋根もガラス張りにして日中の太陽エネルギーを室内に最大限、取り入れ、その熱を確保しようとした。
冬の天気のよい日は屋根面の垂木の間の遮熱戸を引き込んで開けておき、太陽光を取り入れる。夕方にはその屋根勾配と同じ遮熱戸をすべり落として閉め、熱の放散を防ぐ。これで冬の縁側は暖房が要らぬほど暖かくなる。
ガラス屋根の縁側から放出された暖かい空気は、集熱され蓄熱床に戻し、台所床下に設置された送風機により、その足元に微風が排出できるようになっている。しかし、温度は暖かさを感じる数値であるが排出空気の風速により体感温度は低く感じられた。送風機の容量に問題があったと考えられる。
□ 朝顔が咲く家     2003.8
 伊勢崎    
       
    朝顔が咲く家        
           
          
         
完成した家

今までに完成した家を写真や図面で紹介しています。
全ての家が柱、梁の見える真壁の木の家です。間取りは3尺グリッドに倣っています。